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プロセスワークの用語解説


チャンネル
視覚チャンネルとか聴覚チャンネルとかいう感じで 使います。イメージを思い出したり見たりしていると 視覚チャネルを使っているということです。
特徴としてはワールド(世界)チャネルがあることでしょう。 部屋の外でバタンと音がしたりパトカーが走ったり するとワールドチャネルにみんなの関心が 移ったりします。

未使用チャンネル
ユングが感情型思考型等と分類したように人には 得意な発達した主要チャンネルと、未発達な未使用チャネルがあります。
未使用チャネルはもっとも強烈でコントロールできない 体験をもたらすそうです。

詳しくは 「プロセス指向心理学」 P.54 参照の事

ドリームボディ
夢や身体症状などのさまざまなチャンネルを通じて 働きかけてくる主体をドリームボディ といいます。

アンプリフィケーション (増幅)
痛みが感じられている時に、さらにじっくり その痛みを感じたり、指などで押してもっと痛く して増幅します。
動き(ムーブメント)の チャンネルだったらよりおおげさに動いたり、 逆に、強力に浮上しつつあるプロセスであれば そのプロセスを禁止したり 止めたりすることも、プロセスの浮上を 増幅する事があります。

一次プロセス
その個人やカップル、グループや文化の、 自覚や意識、アイデンティティーに比較的近いプロセス。
例えば私は今 これを書いていると いう自覚がありますし、他人から聞かれたら 書いているということを、言葉でも答えられます。 つまりこれを書く事が 一次プロセスとなっています。

二次プロセス
一次プロセス以外の全てのプロセスは二次プロセスです。 気が着かない内に 貧乏ゆすりをしているかもしれません。 意識してやっているとおもっていること 以外はすべて二次プロセスです。
予定していた訪問者は 一次プロセスが世界チャンネル(または関係性のチャネル)に現れたといえますし、 予定外の訪問者があれば二次プロセスが 世界チャネンルに現れたと言ったりします。

一、二次プロセス、意識、無意識、コントロールに関して ちょっと深めたページ も作りましたので そちらも参照して見て下さい。

エッジ

Edge
A communication block that occurs when an individual or group, out of fear, repress something that is trying to emerge.

"Sitting In The Fire" P.41

(訳)浮上して来ようとしているなにかを、個人やグループが、恐れから 抑圧するときに発生する、コミュニケーションの阻害(ブロック)。

自己同一化している範囲が広がる時に(エッジを越えるときに) とても難しい局面があります。そういった場合に 急に疲れや恐れを強く感じたり、眠くなったり 同じテーマを繰り返しワークしたりします。

こう言った局面にいるときに、エッジにいる といったりします。
ワークという文脈上では エッジのそばにいつづけること エッジからあまり逃げないということが ある程度重要でしょう。
私はエッヂについて 書く事にエッジがあるのでなんとなく うまく書く事ができません。 (左の肋骨が痛くなってきたり。。。)
そうですエッヂに居ると二次プロセスが 自然に浮上してきます。

ただエッジをがつんと越えると、あまり上手でない ゲシュタルトセラピーになってしまいます。 それぞれのプロセスに沿って "stay the edge" するのが、プロセスワークの一つの特徴だと 思います。

関係性 のワーク
対人関係をひとまとめにして関係性のチャンネルとして扱います。
特に強いプロセスがグループに見られない場合は (セルフ)個人ワーク、関係性のワーク、グループワークと 進む場合が多いです。

ランク
ランクには社会的ランク(地位)、心理学的ランク、 スピリチュアルランクなど色々なランクがあります。

一般的に、年上の大企業に勤めているお金持ちの男性は社会的 ランクが高かかったり、

社会的ランクの高い人はその社会で起こる事を 決める力を持っています。

苦労をたくさんした人は 自分の心理学的限界を良く知っていたりするので 心理学的ランクが高かったりします。

心理学的ランクが 低い人は高い人と話したり、言い合いをしていると 自分の言ったりやったりしてる事が間抜けな感じがするそうです。

スピリチュルランクの高い人はどんな状況でも 愛をたくさん感じる事ができて、周りの 争い事がおさまってしまう傾向があるそうです。

関係性のワークでは、二人でペアを組んで、 何気なくでてきたプロセスの中で、それが 自分のランクとどう関係しているのかに 気づいて行くワークを行う事がありました。

ある種類の高いランクを持っている人が それに気が付かないで、相手と同じランクや 自分の方の低いランクの種類にしか 気が着いていないと、周りの人は あわてたり、困った感じがしたり、 圧力を(ひょっとすると身体的にも)感じたりします。

自分の持っている高い種類の ランクに気が付いてそれをそばに いる人や、友達のために使う事や、
周りで困ってしまった人は、その 困った感じや 圧力を、(たとえば言葉などに翻訳して) 高いランクを持っている人に伝える ことによって、それに気づいてもらう と、ランクによる問題は解決するそうです。

私のプロセスワークとインターネットに関するランクはたぶん 平均的読者よりは高いと思いますので、こうして解説を 書いていますが

この領域に関して 困った事質問コメントなどが有りましたら ぜひ E-Mail 等でお知らせください。 大歓迎致したいと思っております。

(という風に自分のランクを使います。)

ダブル シグナル
ダブルバインドをひき起こすシグナルと言った方が 分かりやすいでしょうか。言葉では「そうだね」 と、言いながら首は横に振ったりしているとき ダブルシグナルを出していると言います。
自分のダブルシグナルに指摘されたりして 気づいたら、両方のシグナルを関係性に 持ち込むと良い様です。前例では 「そうだとも思うけど、そうじゃないという感じもする」 というふうに話すと良いそうです。

ドリーミングアップ
ある主体の回りの人や状況を、その主体の浮上してきている 2次プロセスとして使ってしまう事。

例えば自分が結構いいやつなのに 自分の事を最低だと思っていると 関係性や世界チャンネルをドリームアップして 周りの人にやたら誉められたり、賞賛手紙が 届いたりします。
仕事をガンガンやるプロセスが強く 浮上しているのに無自覚であると 上司や仲間や状況が、ドリーミングアップ されて、あなたに仕事をガンガンやるように 要求してくるでしょう。

世界や回りの状況が、貴方と他の人との 関係性や貴方自身をドリームアップする事も有るそうです。

ワールドワーク
プロセスワークの領域の中で比較的個人よりも 会社組織や地域共同体、民族共同体等 グループ に焦点をあてて発達してきたワークです。
ワークの手法や概念を学ぶだけでなく 実際に燃え上がる対立の渦中にいること(sitting in the fire) から学ぶ事も重要とされています。
ワールドワークのワークショップの進め方 自体が問題にされたりすることもあり、 グループから社会にダイナミックに 展開していく可能性をも含んだワークでしょう。 (まあこの web page だって。。。)

ポール(極)
ワールドワーク等において、 いろいろなプロセスが起こってきているときに 自分が同じ感じがしたり、引かれたり、共感できる フィールド(場)に移動して、いくつかの グループを作り、そのグループ同士の 対話等でワークを進めることがあります。

この傾向の似たいくつかの固まりを、ポールと呼びます。

反発し会う二つのグループや、中心と周縁(真中でやってる人達と 周りで見てる人達)などは比較的よく現れる 極のパターンです。

ホットスポット

Hot Spot
In a group setting, a moment of attack and defense, fight and flight, ecstasy, apathy or depression.

"Sitting In The Fire" P.42

(訳)グループセッティングにおける攻撃と防御、戦いと逃走、 エクスタシー、無気力または憂鬱(ゆううつ) の瞬間。

全員がはっと静まり返ったり、どーっと笑ったり落ち込んだり、 かーっと燃え上がったりした状況をホットスポット と呼びます。
エッジでつかえてこまってしまった 時はホットスポットに帰ってくるのも 一つの手です。そのグループに重要な テーマがホットスポットにはあります。

ゴーストロール
ワールドワークグループワークを ファシリテートする際に、 ひとつの方法として集団的にロールプレイ(役割演技)を する場合があります。 いくつかの役割は 演じるのが恐かったり難しかったりして みんなの話す内容や役割に大きな影響を与えている 割には、そのロールがその場に無い場合があります。
それをゴーストロールと呼びます。
このゴーストロールに気づいてそれをワークの フィールドに持ち込む事が時にエッヂを越える際に 重要な要因となる事があります。
このゴーストロールをやってくれるひとは グループに貢献してくれるとてもありがたい 人です。みなさん十分に感謝しましょう。

ダブルエッジ

    同時に両者(複数)に生起するエッジ。

    ダブルエッジ状態の二人または二つの極(グループ) のうち両方がエッヂを持っている状態です。 片方がエッヂを越えて、十分に自分を 表現できたときに、もう片方のプロセス (人、グループ、極)をサポートしてあげないと 後でファシリテーターが片方だけに味方 したことで問題になるかも知れません。

    確かにこのパターンに気が着いて、 表現が十分でない方のプロセスを サポートしていくと、 良い感じにワークの終る プロセスが浮上してくるような気がします。

    サンフランシスコでのアジアワールドワーク で、グループプロセスが結構激しくなってきたときに アーニーやエイミーが、自己表現してないし、 みているだけで傷ついてしまいそうな 人達をサポートする発言 (と私は 解釈したのですが)
    " I want to protect you who ..."
    も、激しさの反対の極をサポートした という理解もできると思います。


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