2019-12-18 1次2次プロセスと意識、無意識、コントロール
_ 昔、transpop トランスポップというウェブを更新していたのですが、よく検索されていたページを復活してみます。
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1次2次プロセスと意識、無意識、コントロール
1次プロセス=意識=コントロールできる感覚
2次プロセス=無意識=コントロールできない感覚
という理解は基本的に問題無いと思いますが、 本を参照して少しだけ突っ込んで考えて見ました。
アーノルド・ミンデルの日本語訳の済んでいる著書を中心に調べてみ ました。
「プロセス指向心理学」 P36-37では優しさや礼儀正しさに関して、無意識で1次プロセスの例があります ので「一次プロセス=意識」というパターンが修正されていると 思います。
「これは一次プロセスであるが、自分のコントロールのきかない 場所で起こるものであるから無意識ということになる。」
(蛇足ですがP48には専門家以外の人の 「意識」という用語にも触れています。)
「ドリームボディー・ワーク」 P27 では、ほぼ「一次プロセス=意識」、 「2次プロセス=無意識=コントロールできない」と読めそうです。
「一次プロセスは、より意識に近く、内容をふくみ、 私たちの話題にのぼるものである。二次プロセスは、身体症状 のようなあらゆる無意識の現象であり、 人がぼんやりとしてしか気づいておらず、ほとんど関係がないため、 コントロールできないものである。」
「自分さがしの瞑想」 ここでは「1次プロセス=意識」ではなく 「1次プロセス=コントロールできる」という構図も 合いませんが、「2次プロセス=無意識」の方は 問題なさそうです。
P46 「意識は、気づいたりコントロールしたりすることが できますが、一次プロセスはふつう、それがむずかしいからです。」
P45 「これを『二次プロセス』と呼びましょう。これは ふつう、あなたがしていることとか、 しようとしていることとは逆のもの、つまり、『これが自分だ』 と思っている自分に一致しないものなのです。 それは、無意識であり、自分だと思っているものとは逆のものですから、 からだの症状や人間関係のトラブルの源になるのです。」
考察
上記3冊はそれぞれ1985、1986、1990に原書が 出版されており、ミンデル氏の考え方が変遷した とも考えられます。
結論
1次プロセスと意識に関しては、意識的に行なう という表現と「気が付いている」「知っている」 という意味では、=でつないでも良いのでは ないでしょうか。
1次プロセスのコントロールに関しては 簡単なものもあれば、難しいものも あるので、これは独立したことがらと 考えたいと思います。
2次プロセスと無意識に関しても 「無意識的」とか「気が付かずに」 「知らないうちに」という表現は 近いと思います。
2次プロセスは基本的にコントロールが 難しいと思います。やっぱりコントロールが できたら、かなり1次プロセスに近いものだと 思います。
したがって以下のような5つ位の 領域に分けて見てはどうかと思います。
1.意識的でなおかつコントロールできる1次プロセス
2.意識的だがコントロールが難しい1次プロセス
3.無意識的でコントロールができない1次プロセス
4.意識にのぼってきているが無意識的でコントロールのできない2次プロセス
5.無意識でコントロールのできない2次プロセス
3番目が一番理解が難しそうですが、 とりあえず整理しました。
1998年8月17日作成
2006年11月11日更新 アクセスが思ったよりあるので、「」や、句点 ”、”を足して、より読みやすくしました。
2019年12月18日 改行など増やして読みやすくしました。